TOEIC対策

【実録】TOEICスコアをたった1ヶ月で200点以上アップする勉強方法

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toeic-200up

こんにちは、たつなりと言います。
私は英語学習と外資系転職に特化した情報発信を行っています。

この記事は、TOEICスコアを急激に、しかも確実に上げたいという方には絶対に読んでほしいものになっています。

私は2021年の7月18日〜8月16日のちょうど30日間の学習で、TOEIC模試の点数を 620→820と200点アップ に成功しました。

そのあと2021年10月のTOEIC試験本番では、870点を獲得。

さらに2022年1月のTOEIC試験本番では、目標としていた900点を超える事ができました。

この学習法は、筆者が自分自身のために試行錯誤したものですが、同じようにTOEICスコアをアップさせたい多くの方の参考になるかと思い、記事にまとめます。

目標に向かって頑張る人の手助けになれば幸いです。

(※現在のTOEICスコアがだいたい400〜600点程度の方にピッタリの記事です)

方法

早速ですが、結論です。どのようにしてTOEICハイスコアを取るのかです。

TOEICはいわば 点取りゲーム です。極端にいうと、600点くらいの基礎的な英語力があれば、あとはTOEICで点を取る技術さえ磨けば、最短距離でスコアUPが期待できます。

ざっくり方法を言うと、模試を効率的に使い倒してTOEIC点取りのスキルを磨きつつ、それだけでは補えない力を単語のインプットなどで補います。

用意したもの

・TOEIC用の単語帳・・・1冊(約1,000円)

・TOEICの公式模試・・・2冊(約6,000円)

以上です。これを最大限に活用するだけで 200点アップは誰でもできる と思います。

それでは使い方をお伝えしていきますね。

取り組んだこと

①単語帳のLv.1の400語を1周(1週間)
②模試1の1回目を実施(スコア620)→単語帳のLv.2の300語を1周(1週間)
③模試1の2回目を実施(スコア850)→単語帳のLv.1〜2の700語を1周(1週間)
④模試2を実施(スコア740)→TOEIC試験に特化した攻略法を訓練(1週間)
⑤模試3を実施(スコア820)(8月16日)

こんな感じです。詳しくは後ほど説明します。

これをめちゃくちゃ時間かけて勉強したかというと、全然そんなことはないです。

ぼくはサラリーマンです。仕事をしながら時間をやりくりしなきゃいけないため、平日は1時間、休日でも3〜4時間くらいが限界でした。

また、学習期間中に家を引っ越ししたので、5日間くらい勉強が手に付かなかった日も込みです。

なので30日間で平均したら 一日1時間くらい です。

一日1時間程度の学習時間ですが、そのぶん学習の効率はめちゃくちゃ考えました。

時間対効果を最大限にするためにも、戦略が重要です。

ではここからは、具体的にどういうことに取り組んだかをお伝えしますね。

オススメの単語帳

学習に使用した単語帳はこれです。

「金フレ」という愛称で TOEIC学習者には一番人気の単語帳 ですね。

TOEIC講師として活躍されているTEX加藤さんという方が作られており、ご自身でもTOEICで何度も何度も満点990点を叩き出しているTOEICマニアです。

全部で1000語収録されていて、全てがTOEICで頻出する単語を、狙うスコアごとに分類して記載されています。

僕の場合は、600点レベルの400語、730点レベルの300語の計700語を、合計2周したあとに解いた模試2が740点だったので、かなりリアルな数字で設定されていると思いますよ。

ちなみに「1周」とか「何周」とかいう言葉を使っていますが、それには理由があります。

単語学習のハウツー

単語などの暗記においては、一生懸命書いて覚えたりする意味はほとんどないです。

それより、短期間のうちにその単語に 何回出会ったか が重要になります。

これは心理学の「単純接触効果(ザイオンス効果)」にも通じるものがあって、頻繁に会う人が記憶に残りやすく、その相手に好意を抱き易いという心理効果なのですが、

単語の記憶も同じで、人の記憶って質より量が大事です。
1発で完璧に覚えようとするのではなく、 何回も何回もその単語に出会うことで 記憶に定着していくものなのです。

コツは発音しながら単語を覚えること。単語帳にある発音記号に沿って正しく発音しながら記憶することで、リスニング対策にもなります。

そしてイメージをしながら覚えることがとても大事です。

単語の持つイメージ、意味のイメージを含めて覚えると、うろ覚えの時にイメージが先に出てくれるので、それが記憶の定着につながります。

また単語の記憶は英会話の場面に直結することでもあるので、すごく簡単にでもいいので単語で文章を作ってみることもオススメですよ。

模試1つ目を取り組む時のコツ

まず、 TOEICの模試に取り組むなら絶対に公式問題集でやってください。 
これです。

TOEICを主催している「国際ビジネスコミュニケーション協会」の出版です。
ということは、最もTOEICの本番に近い難易度の模試が受けられるということです。

他にも価格が下がる模試もありますしクオリティも問題ないとは思いますが
本気でTOEICのスコアを取りたいなら無駄な努力は少しでも省きたいところなので
僕は公式問題集を絶対にお勧めします。

また中古本もお勧めしません。Amazonでも是非新品を購入してください。

僕は少しでも費用を抑えようとして中古品を買おうとしたら失敗しました。
問題用紙に書き込みがしてあったのです。笑
自分で解かなきゃ全く意味がないのに、他人の解答履歴があると実力が測れませんからね。

なので、500円やそこらの差額で中古を買ってリスクを負うことを考えたら
迷わず新品の公式問題集を購入してください。

ちなみに、TOEICの公式問題集は下取り価格も高いので、
状態が良ければ結構高くでちゃんと売れます。
そういう意味でも新品がいいです。

ここから肝心な模試のやり方ですが、先ほど僕はこう書きました。

・模試1の1回目を実施(スコア620)
・模試1の2回目を実施(スコア850)

どういう事かというと、 同じ模試を2回解いている んです。これが超重要です。

取り組み方はこうです。

・1回目を本番と同じく2時間で通しで行う。解答後に採点しない。
・2回目はそれぞれの問題を何時間かけて何回聞き直し・読み直ししてもいいから、自分の英語力で解き直す

これをする事で何が良いかというと、1回目でTOEICでの今の点数
2回目で自分の英語そのものの実力を測ることができるんです。

TOEIC攻略の肝はここです。TOEIC用の筋肉と、英語そのものの筋肉は別なので、それぞれに合った筋トレをする事が最短距離に近づきます。

僕の場合は1回目解いた時には620点でしたが、同じ問題を2回目解いた時には850点取れました。

つまり、英語の実力は850点取れるポテンシャルがあるということですね。

それが分かれば、何度か模試を解く中で、TOEIC用の筋肉を鍛えるだけで850点に近づける作戦を立てられるという訳です。

模試2つ目を解く時のコツ

公式問題集には模試が2回分収録されています。
模試1つ目で2回解いたら、2つ目も是非2回解いてもらいたいと思います。
そうすることで 1冊3,000円の模試を最大限に活用 できるわけです。

やり方はまず1回、なるべく試験と同じ条件で解きます。(時間など)
僕はそこで740点のスコアになりました。
(※解いてもすぐには採点はしないでください)

ここでの740点は狙い通りでした。
目標としている900点超えのマイルストーンとしては適切で、
このままでは無理だけど頑張れば絶対に届くレベルだという事がわかりました。

そこで取り組んだことは、採点しなかった模試2つ目を使って、
各パートの攻略方法を訓練したことです。重要なのでまとめてみますね。

【Reading対策】

リーディングはPart5〜7です。使える時間は約75分前後。

僕の場合はリーディングの方が苦手で対策は急務だった事と、
リーディング対策の過程で速読力が身に付くため後述するリスニング対策にも活きてくる事もあり、
先にリーディング対策から取り組みました。

Part5

文法問題です。30問あります。 10分以内に解き切るのが理想 です。
1問あたり20秒かけると合計10分30秒、大体そのくらいの目安感があればやりやすいと思います。

Part5は、まず問題文を読む前に、解答の選択肢を読みましょう。
目的は、出題形式を一瞬で把握するためです。

大学受験の際に共通テストで英語が8割くらい取れている方なら文法の基礎が入っているので
一瞬で解ける問題もあると思います。

文章全文を読まなくても5秒くらいで一瞬で解ける問題が30問中10問くらいあるはずです。
ジャンルでいうと、品詞、代名詞、関係詞、数量詞などは ( )の前後を読むだけで5秒で正解が分かります。 
というか、一瞬で解けるように訓練してください。僕も訓練で身につけました。

最初はスピードを求めると正答率が悪くなると思いますが、
TOEICには 制限時間があるので戦い方をマスターしないと伸び代に限界がある からです。
逆にこの戦い方さえマスターすれば、30日間で200点アップも叶うという訳です。

30問中残り20問はどうするかというと、慣れないうちは全文を読んでもいいと思います。
速読する必要があるので、英語の語順のまま頭から意味を理解するのがコツですね。

(例)( )he was president of TEC Ltd., the company increased its profits every year.
→  ( )he / was president / of TEC Ltd., / the company / increased / its profits / every year.
→  ( )彼は / 社長だった / TEC社の / その会社は / 増加させた / 収益を / 毎年。

このように 英語を速読するには頭から理解していく 必要があります。
慣れていけば全文を読む前に( )の後をちょっと読むだけで正解が分かりますので
最初は焦らず慣らしていけば問題ないです。

Part6

大問4、各大問に4問ずつの計16問の構成です。これも10分以内に解くのが理想です。
大問1つに2分30秒以内であれば、全部で10分以内に捌けます。

Part6も5と同様、まずは問題文を読む前に、解答の選択肢を読みましょう。
一つの大問に空欄が4箇所あって、それぞれ単語・慣用句・文章を当てはめる問題が混在しています。
先に選択肢を読む事で、まずどんなことが問われるのかを把握します。

次に問題文全体を読み込みます。ここでも先ほどPart5で使った英語の速読の方法で読みます。
ですがやる事はPart5とかなり似ていて、品詞、代名詞、関係詞、数量詞などは( )の前後にヒントがあり、
それ以外も基本は前後の文脈から正解が出せます。

文章を当てはめる問題だけはヒントとなる範囲が広がるために、
結果的に全文を読んで文意を正確に把握する必要がある訳です。

文章を当てはめるのは「文脈的に最もふさわしい文章」を入れる問題なので、
時制とか代名詞とかをキャッチしたら大きく外すことはないと思います。

Part7

最難関です。僕も苦手でした。一緒に頑張りましょう。
54問あります。これを55分以内に解きましょう。

Part7はシングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージに分かれています。
シングルが29問、ダブルが10問、トリプルが15問という配分です。

どれも解き方は同じですが、シングル→ダブル→トリプルと難易度がだんだん上がります。
理由は、文量が多くなるのでそれだけヒントを探すのに苦労するからです。

シングルでPart7の半分、ダブルとトリプルで残り半分と捉えると良いです。
時間配分はシングルで25分、ダブルとトリプルで20分くらいだと塗り絵がなく終わるでしょう。
(※塗り絵とは、時間切れでマークシートに適当に回答していくやむを得ないヤツです)

取り組み方はシングルもダブルもトリプルも基本的には同じです。

①設問を読む
②どのあたりにヒントがありそうか予想する
③本文を頭から早く正確に読み進める(1回で文意を捉える
④全文読み終わって、設問のヒント部分に戻り正解の根拠を素早く見つける

こんな感じです。
特に②の「ヒント予想」と③の「正確に早く読む」のが訓練ではすごく大事です。

②も③も最初のうちは精度が低いと思いますが、それでも問題ないので早さに慣れてください。
慣れてきたらそのうち速さと正確さが両立できるようになります。

特にTOEIC自体に慣れていない最初のうちは集中力が笑えるほど続かないと思うので
本文を読んでいるつもりが全然頭に入っていなくて、何回も読み直して時間をロスする…
という経験をすると思います。

(30過ぎのおじさんの僕にはこれがかなり課題です。涙)

なので、集中切れてきたと思ったら一瞬深呼吸して臨みましょう。
慣れていても集中が切れやすい時間帯は必ずくるので、リラックスして取り組むことが大事です。

ちなみに、トリプルパッセージはヒントが分散しやすく、ひどい時には1つの設問なのに
3つの文章にヒントが散りばめられることもあるくらい曲者もあります。

なので最初のヒント予想がすごく大事になってきます。
また読んでいてヒントがなさそうだと思ったら思い切って別の箇所に目を移して
時間を確保するのも大事な戦略の一つです。

トリプルパッセージほど、②と③が強く求められる箇所になります。
早く正確に読んでいく力を訓練の中で養ってくださいね。

【Listening対策】

リスニングはPart1〜4です。
リスニングは聞く力そのものが大きく占めるので底上げをすることも必要ですが、
TOEICで抑えておくべきポイントはちゃんとあります。

僕はそのポイントを抑えただけでリスニングは模試で100問中95問正解したので、
ある程度参考になると思います。

◯Part1・・・対策なし(落ち着けば解けるので後回し)

Part2

「注意深くよく聞く」ということがざっくりとした対策になるのですが、
特に文頭の聞き漏れがあると文章全体をミスリードする恐れがあるので最重要です。
僕の場合、WhereとWhyの聞き間違いがあり文意を捉えられず失点したことがありました。

アメリカ英語の場合、Whereを「ウェア」と発音するので聞きやすいのに対し、
僕の苦手とするイギリス英語は「フェー」と聞こえるので苦労しました。
Where=フェー、Why=ファー くらい僕にはぼんやり聞こえていたので、
2回目解く際には何度も何度も聞き直してクリアにしていきました。

(ちなみに模試1回目のPart2での失点は全てイギリス英語の問題でした)

また先ほどの疑問詞と同じく、動詞の時制も注意深く聞き取る必要があります。
こう考えると、Part2はリスニングの中でも文法の問題なんだなぁというのがわかります。

こういうポイントとなるワードをしっかりと耳でキャッチできれば、
文意を正確に捉えられ会話のイメージが湧くので、
選択肢に直接的な返答がない場合でも正解を導くことができます。

Part3&4

大前提として、設問文を事前に読むことが必要です。
ここでも設問を速読する必要があるので、先にReadingをやっておいた方が効率がいいという話です。

やり方はこうです。

①設問分を読む(会話のイメージを事前に持つ)
②問題文が読まれる
③各設問に即答する
④余った時間で次の設問分を読む

これの繰り返しです。
先読みしないと絶対にちゃんと解けないので鉄の掟として守ってください。

もしも即答できない設問があったらどうするか?これは思い切って捨ててください。
マークシートなので25%の確率で正解にはなるので、
何となくでも正解っぽいと思えば思い切って捌いちゃうのも大事です。

TOEICは時間との闘いという部分がかなり大きいです。
それさえできれば200点アップできると言っても過言ではありません。

リスニングは時間が自分でコントロールできないので、分からなければ引きずることなく
次へ次へと進んだ方が全体としてのスコアは取れると思います。
復習の際に嫌というほど聞きまくってミスを繰り返さなければいいだけですから!

ここまでを30日間で取り組み、3つ目の模試を受けた結果、640→840点というスコアアップができました。

まとめ

ということで、単語暗記と模試の活用で30日間で200点アップする方法を紹介しました。
それ以降の模試では840点未満にはなっていないので、まぐれではなく再現性があります。

これを実際に10月3日の本番でちゃんと狙ったスコアを取るために訓練を続けているところです。
皆さんの参考に少しでもなれば嬉しいです。

ちなみに840点から900点の壁を越えるまでには、英語力そのものを底上げする必要があります。
いま絶賛取り組み中で、人生で一番英語に向き合っています。笑
細かい単語や文法なんかも抑え直して、本気で10/3に900点を取りに行っています。

経過報告もしていきたいと思いますので、応援していただけると大変嬉しいです。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました!

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